今では卒業式には袴が定番となっていますよね。
可愛く美しい袴姿には憧れのある女性の方も多いことでしょう。
しかし、なぜ袴を着るのかについて気になりませんか。
今回は、なぜ卒業式に袴を着るのかについての由来を帯広の和装専門会社が解説します。
□袴の歴史をさかのぼるとなんと古墳時代まで!袴の歴史を解説!
ここでは、袴という服装自体の歴史について迫ります。
いったい、今や日本の文化として確立されている袴の起源はいつなのでしょうか。
何となくイメージでは、日本文化の基礎が数々築かれた平安時代を起原だと思う方が多いでしょう。
しかし、実際はもっと昔まで袴の起原は遡ります。
袴という服装自体の起源は、なんと古墳時代に遡ります。
この時代には、袴と同じスタイルが確立されていたことが分かっています。
それ以降も進化を遂げながら袴という服装は、高貴な人々の礼服として日本になじんでいきました。
明治時代頃から、一般学生の女子が袴を制服として着用するようになりました。
この当時の袴は日常着であり、まだ卒業式や成人式といったイベントごととの紐付けはなされていませんでした。
□卒業式に袴を着るようになったのは何がきっかけだったのか?
ここまでは、袴の服装自体の歴史について解説しました。
明治・大正では一般の女学生に着用されていた袴ですが、それも歴史の一部となり、日常的に袴を着るということはその後の女学生にとってはありませんでした。
袴に注目が集まったのは、1987年のアイドルブームがきっかけとされています。
きっかけは、若い学生たちから絶大な人気を誇っていた南野陽子さんの主演映画「はいからさんが通る」です。
南野陽子さんは、役柄もあり、袴を着てメディアに登場し歌を披露しました。
その姿を見てトップアイドルへの憧れから、はじめは数人ほどの女子大学生が袴を着用して卒業式に出席したそうです。
その後、アイドルブームの助長もあり次の年には袴を着用して卒業式に出席する女子大学生の数が数百人にまで拡大しました。
その次の年、次の年と重ねるごとに比例して、袴を着用して卒業式に出席する女子大学生の数が増加していき、いつのまにかアイドルブームが落ち着いた後にも一般の女子大学生まで卒業式には袴を着用するということが馴染んでいったとされています。
□まとめ
今回は、なぜ卒業式に袴を着るのかについての由来を解説しました。
卒業式の袴姿は昔の女性にとっても憧れだったのですね。
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