空とひまわりと飛行機と

昨日まで女満別空港に行ってきました。

今回のお目当ては、空港近くのひまわり畑と飛行機です。

一面に咲くひまわりの向こうから飛行機が降りてくる。

前から一度撮ってみたいと思っていた景色でした。

ただ、この日は風が強い(笑)。

ひまわりはずっと揺れているし、飛行機はそう何度も来るわけではないので、しばらくベンチに座って待つことにしました。

カメラを横に置いて、ぼーっとひまわりを眺めていました。

これが意外と気持ちいい。

風の音を聞きながら、ただひまわりを眺めている。

何をしているわけでもないのですが、こういう時間っていいなあと思いました。

ひまわりを見ていたら、なぜか子どもの頃の夏を思い出しました。

夏休みや花火大会。

暗くなった空に上がる花火を見ていたこと。

もうずいぶん昔のことです。

どこで何を食べたとか、細かいことはほとんど覚えていないのに、花火を見上げた時の感じとか、家族と一緒に出かけたことは妙に覚えているんですよね。

あの頃は、親にどこかへ連れて行ってもらうことなんて当たり前だと思っていました。

でも自分が親になってみると、少し見え方が変わります。

今度は自分が子どもを連れて出かける側になって、サッカーを見に行ったり、学校の行事があったり。

小さかった子どもたちも、気がつけばどんどん大きくなりました。

嬉しい反面、

「早いなあ」

と思います。

そういえば、この女満別空港の近くの網走にも、以前、息子のサッカーで来たことがあります。

その時は試合のことで頭がいっぱいでしたが、今こうして同じ道東の景色を眺めていると、そんなことまで思い出しました。

もしかすると息子も何十年か経った時、

「あの頃、親父とサッカーで網走に行ったな」

なんて思い出すことがあるのかな。

そうだったら、ちょっと嬉しいですね。

そんなことを考えていたら、遠くから飛行機がやってきました。

慌ててカメラを持って撮影開始です(笑)。

青い空とひまわりと飛行機。

やっぱりいいですね。

そして夕方になると、今度は空がものすごい色になりました。

同じ場所なのに、昼間とはまったく違う景色です。

飛行機が来るまで待って、また撮る。

写真をやっていなかったら、こんなに長い時間、空を眺めることもなかったかもしれません。

店で仕事をしていると、毎年たくさんのお嬢様の成人のお祝いに関わらせていただきます。

最近、成人のお祝いって、ご本人だけのお祝いじゃないんだなと思うことがあります。

振袖を着た娘さんを見ているお母さん、お父さんの表情が本当にいいんです。

きっとその瞬間、二十年間のいろいろなことを思い出しているんでしょうね。

生まれた時のこと。

小さかった頃のこと。

入学式や運動会。

家族で出かけたこと。

言うことを聞かなくて困ったこともあったでしょうし、喧嘩したこともあったと思います(笑)。

それも全部ひっくるめて、

「こんなに大きくなったんだな」

という日が成人のお祝いなのかもしれません。

私自身、ひまわりを眺めながら昔の家族のことを思い出したように、何十年経っても残っているものがあります。

だから成人のお祝いも、子どもの成長を祝うだけではなく、

家族みんなでここまで来たことを、もう一度確かめる日でもあるのかなと思います。

京屋でも成人式の写真を撮る時には、ご家族での写真をおすすめしています。

二十歳のお嬢様の写真はもちろん大切です。

でも10年、20年経った時に、

お父さんも、お母さんも、兄弟も一緒に写っている写真が、意外と一番懐かしい一枚になるのかもしれません。

今日という一日は、その時には何でもない普通の一日です。

でも何十年かすると、

「あの頃はよかったなあ」

と思い出す一日になるのかもしれません。

だったら、家族と過ごせる時間を大切にしたいですね。

私も子どもたちが大きくなって、そんなことを以前より考えるようになりました。

空とひまわりと飛行機と。

写真を撮りに行ったはずなのに、ベンチに座っていたら、子どもの頃の夏から自分の子どもたちのことまで、いろいろ思い出してしまいました。

たまには、こんな時間もいいものです。

そして夕焼けの中、最後の飛行機がやってきました。

カメラを構えて、最後の一枚。

また来年も、こんな景色を見に来たいですね。

その時も家族みんな元気で、それぞれの場所で笑っていたら。

それで十分です。