振袖は特別な場面で着用するため、その美しさを保つことが重要です。
しかし、長期間保管していると、カビや防虫剤の臭いが気になることがあります。
本記事では、振袖についた臭いを原因別に対策し、効果的に解消する方法を紹介します。
□振袖の臭い対策!原因と正しい解消法
振袖についた臭いは、その原因によって解消法が異なります。
主な原因としてカビと防虫剤があります。
それぞれの解消法について詳しく見ていきましょう。
1:カビによる臭いの解消法
高温多湿な環境では、振袖にカビが発生しやすくなります。
特に長期間タンスにしまったままだと、カビの臭いが強くなることがあります。
この場合、以下の手順で対策を行います。
ゴーグルやマスク、ビニール手袋などを装着します。
屋外のあまり陽射しが強くない場所で振袖を着物ハンガーに吊るし、布で表側を優しくなでるようにしてカビを落とします。
次に裏側を軽くたたくようにしてカビを落とし、直射日光や蛍光灯を避けた場所で振袖に風を通します。
風通しを2週間から1ヶ月程度続けると効果的です。
この方法では直射日光や蛍光灯を避けることが重要です。
また、カビを取り除いた後は、古い「たとう紙」を新しいものに交換することをお勧めします。
この方法で解消できない場合は、着物専門の洗いに対応している悉皆屋(しっかいや)や専門店に相談しましょう。
2:防虫剤や古着のような匂いの解消法
着物に使われる防虫剤は「しょうのう」が主ですが、その匂いがきつい場合があります。
長期間保管していた振袖の匂いを取るには、ビニール袋と消臭剤を使った方法が効果的です。
振袖をたたんでビニール袋に入れ、無臭の消臭剤を振袖から離して一緒に入れます。
ビニール袋を密封し、暗いところで1週間程度放置した後、匂いを確認します。
必要に応じてさらに数日放置すると良いでしょう。
この方法では、振袖をふんわりたたみ、香り付きの消臭剤は使用しないように注意します。
□振袖の臭いを防ぐために避けるべき方法
振袖の臭いを防ぐために、誤った対策を避けることも重要です。
以下の方法は絶対に避けるべきです。
1:香水の使用
香水で臭いをごまかそうとするのはNGです。
香水の成分が振袖にシミを作る可能性があるため、直接振袖にかけないようにしましょう。
2:消臭剤の使用
ファブリーズやリセッシュなどの消臭剤も避けましょう。
これらを振袖にかけると、水シミや輪ジミができる恐れがあります。
3:アイロンの使用
アイロンの蒸気を当てると菌が繁殖し、臭いが悪化することがあります。
また、生地が縮む可能性もあるため、アイロンは使用しないようにしましょう。
4:水で洗う
振袖の生地は水に弱いため、部分的であっても水で洗うのは避けましょう。
生地が縮んだり、水ジミや輪ジミができる恐れがあります。
□まとめ
振袖についた臭いを効果的に取り除くためには、原因に応じた対策を講じることが重要です。
カビや防虫剤の臭いに対して正しい方法を実践し、誤った対策を避けることで、美しい状態を保つことができます。
振袖を大切に保管し、特別な日に安心して着用できるよう心がけましょう。
帯広周辺で振袖に関して気になることがありましたら、ぜひ当社にご相談ください。