振袖には多くの種類があります。
柄や色など組み合わせはさまざまです。
中でも、昔から親しまれている古典柄の振袖は成人式の定番でしょう。
日本の伝統的な雰囲気を持っています。
しかし、種類が多く迷ってしまうという方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、帯広の呉服店である弊社が古典柄の振袖について紹介していきましょう。
□古典型の種類について
*花柄について
花柄は古典柄の振袖の定番です。
主に、桜や菊、牡丹や椿、薔薇などが多いでしょう。
これらはどれも日本を代表する花たちです。
日本のお花をデザインすることで、より日本らしく伝統的な印象を与えるでしょう。
薔薇は西洋のお花ですが、お花自体が華やかなので人気があります。
*蝶や鳥の柄について
蝶や鳥などの縁起の良い生き物の柄も人気です。
特に鶴や孔雀、鳳凰は派手で華やかなので振袖のデザインとして相性が良いでしょう。
蝶はより女性らしい華やかさがあっておすすめです。
*吉祥文様や有職文様について
吉祥文様とは、縁起が良いとされる模様のことを言います。
例えば、松竹梅や亀、龍などです。
成人式はおめでたい場なので、吉祥模様はまさにぴったりな柄と言えるでしょう。
また、有職文様とは中国から伝わった格式の高い模様を指します。
主に七宝文や花菱、亀甲文などが代表的な柄です。
どの柄もレトロな雰囲気を持ち、こちらも振袖にぴったりですよ。
□振袖の色について
皆さんは、振袖の色に意味が込められているという事をご存じでしたか。
赤、青、黒、白の4色は「神秘的な色」という意味が込められています。
この4色は日本で最初の色とされ、日の出を赤、日中を白、日が落ちている時を黒、夜明けから日の出までを青という風に、太陽の状態に由来しているそうです。
そのため、この4色には「神秘的な色」という意味が込められているのです。
ピンク色と聞いて華麗さや恋愛を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。
実は、この印象は昔からあまり変わっていません。
平安時代の書物である源氏物語も恋の予感を桃色、所謂ピンク色で表現していました。
そのため、ピンク色の振袖には「恋の予感」という意味が込められているのです。
これら以外にも、明るい印象を持つ黄色は「光や太陽」、四季折々の自然に多く見られる緑色は「癒やし」、貝紫が貴重だったことから紫色は「高貴で神秘的」という意味がそれぞれには込められています。
自分の好きな色で振袖を選ぶことが多いですが、それぞれの色に込められた意味で選んでみるのも良いかもしれません。
□まとめ
今回は、古典柄の振袖について紹介していきました。
昔ながらの古典柄には日本の伝統的な良さが込められています。
普段和服をあまり着ないからこそ、成人式の日は日本に生まれた事を楽しみ、伝統を感じ取ってみるのも良いでしょう。
本記事が皆さんの、お役に立てれば幸いです。